TetherとBitfinexの関係、Tether砲でショートポジションを焼き尽くすか
目次
TetherとBitfinex
ステーブルコインの代表格であるTether（USDT）は闇が深い暗号通貨の一つでもあります。今回はそんなTetherの闇に切り込んだ記事を書いてみました。
Tetherとは
Tether（USDT）はTether社が2015年2月から発行しているUSDとペッグした暗号通貨です。
発行枚数は約280億枚、時価総額は約3,100億円へと拡大しており時価総額ランキングでは8位まで上昇してます。
仮想通貨でトレードしている人なら誰もが知っているステーブルコインの代表格です。
Bitfinexとは
Bitfinexとは、香港に拠点を構える仮想通貨取引所です。Bitfinexは2013年に設立されており、老舗の取引所です。
取り扱い通貨は40種類以上、レバレッジ取引上限は3.3倍、ビットコインの取引量が多いのが特徴の一つです。
TetherとBitfinexの関係
Tetherを発行する「Tether社」とBitfinexを運営する「iFinex社」は業務提携を結んでいます。
いや、業務提携という表現は必ずしも適切な表現ではないかもしれません。
なぜなら、2018年6月まで両社のCSO（最高戦略責任者）はPotter氏であり、会社のトップが同じだったんです。
6月にPotter氏は辞任を表明しましたが、後任の目処は立っておらず、現在は両社でCEOを務めるVelde氏がCSOを臨時兼任しています。
よーするに両社のトップ陣営は同じなので、二人三脚で経営することに支障はありません。
Tether社への疑惑
Tether（USDT）は、過去には発行額に相当する米ドルを保有していない可能性を指摘されました。
この疑惑によってビットコインの価格が暴落したりと色々あったわけです。
Tetherはステーブルコインの代表格である一方で、イマイチ信用できない一面も併せ持っています。
Tetherの発行資金
Tether（USDT）の発行枚数上限は設定されていません。
Tetherは定期的に数十億円単位で追加発行していますが、ココにも疑惑があります。
そもそも、この資金はどこから調達しているのか？
その出所がハッキリしません。そこで疑惑の目が向けられるのがBitfinexとの関係です。
Tetherの送金履歴
上画像は、上がTether社のウォレットアドレス、下がBitfinexのウォレットアドレスです。
それでは、Tether社のウォレットで管理されているTether（USDT）の送金履歴を確認してみましょう。
Tether社が送金している相手先はBitfinexのみです。また、上画像には掲載されていませんが、Bitfinexの他アドレスへ送金した痕跡も確認できました。
Tether社は何を目的としてBitfinexへTetherの入出金を繰り返しているのか？
Tetherを送金する目的は、トレードしか考えられないです。ビットコインを売買するためです。
BitMEXのメンテナンスを狙った相場操縦
8月22日、BitMEXのメンテナンス時間を狙い撃ちした相場操縦は記憶に新しいです。この相場操縦に関して知らない方は、過去記事を読んで下さい。
このメンテナンスに入る数時間前に110億円が送金されていることが確認されています。
そして今回、その110億円分の送金元がTether社であることが判明しました。その証拠画像がこちらです。
送金元がTether社、送金先がBitfinex、送金額が1億ドル（110億円）であることが判ります。
つまり、BitMEXのメンテナンス時間を狙った相場操縦の犯人は･･･。
その犯人は儲けた資金を出金して、Tetherの追加発行資金に充てる。
そう考えるとドコから追加発行の資金調達をしているのか？って疑惑の答えも納得できます。
Tether社が再び110億円分のTehterを送金
そんな闇の深いTether社が9月3日の深夜に110億円分のTetherを送金しています。もちろん送金先はBitfinexです。
今、Bitfinexでは過去最大のショートポジションが溜まっているので、Tether砲でショートポジションの「焼き払い」が行われるかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第です。
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